【キャンベラ12日AAP】 連邦政府のモリソン首相は12日、海外からオーストラリアへの海外留学生について、早ければ来月にも試験的に入国を許可する考えを明らかにした。入国に関しては、万が一新型コロナウイルスに感染していた場合に備え、隔離を行うなど然るべき対策を講じるとしている。
モリソン首相はさらに、中国政府が人種差別や攻撃の恐れがあるとして、オーストラリアへの留学について慎重に検討するよう促したことについて、心配していないとする態度を示した。ただ、外国人留学生が入国出来るようになるには、まだやるべきことが多くあると慎重な姿勢も示した。
オーストラリアは3月以降、市民権や永住権を持たない学生たちに国境を閉じている。大学団体のユニバーシティーズ・オーストラリアのジャクソン代表は、「試験的な受け入れで、州や準州政府は大胆な対策を導入するだろう」と述べ、このようなアプローチは賢明なものとの見方を示した。