【パース13日AAP】 WA州で出航禁止になっていた家畜運搬船が、連邦政府が家畜輸出禁止の例外措置として出航許可を出したことにより、中東へ出発することが明らかになった。
5万6000頭の羊を乗せたアル・クウェート号は、先月22日にフリーマントル港に入港していたが、出航前に乗組員から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが分かった。
連邦政府は今月初めに、家畜の健康状態を考慮して北半球の夏季期間の家畜輸出禁止への例外を認めないとRural Export and Trading WA社に通達していたが、13日に中東への輸出許可を出した。輸出許可の条件として、羊の健康のため、荷下ろしは1ヶ所の港にすること、エンジン室の近くの船内温度が高いエリアに羊を積み込まない、獣医を同船させるなどが要求されているという。
夏季の家畜輸出禁止は、2017年にAwassi Express号に乗っていた2000頭以上の羊が熱中のため死んだことが発端となっている。
アル・クウェート号の乗組員13人から陽性反応が出ており、現在ホテルで自己隔離生活を行なっている。