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銅像破壊・損傷 国内でも多発

【パース15日AAP】   米国で警察官によって殺害された黒人男性の死をきっかけに人種差別批判運動が広がるなか、世界中で銅像が破壊・損傷される事件が起きている。オーストラリア国内でも相次いで銅像が落書きの被害に遭っている。

シドニーでは14日未明、ハイドパークのキャプテン・ジェームス・クック像が落書きされた。逮捕された女2人は14日、パラマタ保釈裁判所に出廷後、ハイドパークへの入園を禁止された。2人は7月2日にダウニング地方裁判所に出廷する。

パースでは12日午後、キャプテン・ジェームス・スターリングの銅像が落書きされた。30歳の男が逮捕され、26日にパース簡易裁判所に出廷する。スターリングは1829年、WA州スワン川で英国の植民地化を発表し、1832年まで入植を主導した。1834年10月に警察官ら25人を引き連れて、衝突するマレー川の先住民族に対する報復措置を行った。この事件で先住民14人と警察官1人が死亡し、“ピンジャラの虐殺”としてオーストラリア人名辞典に記録されている。

VIC州バララのジョン・ハワード元連邦首相とトニー・アボット元連邦首相の銅像も、同様に落書きの損傷を受けた。

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