【シドニー18日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は18日、VIC州で新型コロナウイルスの感染者が新たに18人増加したことに関して、同州との往来を規制する考えのないことを確認した。さらに国内で議論を呼んでいる州境の閉鎖問題について、経済活動や家族のつながりを妨害する「不自然」なものとの見方を示した。
ベレジクリアン首相は、パンデミックでは予期せず感染者数が増加することはあり得るとの考えを示し、感染者が急増したからといって、VIC州との州境を閉鎖する理由にはならないと説明。これまで国を挙げウイルスに対処してきたとして「州境の閉鎖を維持することは不自然」と批判した。
一方、SA州が先に発表した州境の正常化にNSW州が含まれなかったことについて、ベレジクリアンNSW州首相は「馬鹿げている」とコメントした。SA州は「旅行バブル」を形成するとして、WA州、NT準州、TAS州からの訪問者は14日間の自主隔離の必要がなくなる。