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授業料を値下げ 大学生の就職を支援

【キャンベラ19日AAP】  連邦政府は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響から2021年の大学入学者数が急増するとの見通しを受け、専門的な知識や技術の習得を支援するため、一部の学部で学費を引き下げる方針を固めた。その一方で、人文科学系の学部は2倍以上となる見込みだ。

 

学費の値下げ対象となるのは、農業系や数学系の学部で学費は現行の約2万8,600ドルから今後3年間で1万1,100ドルまで引き下げるほか、教育、看護、臨床心理、科学、医療、建築、IT、工学、英語コースなども対象とする。一方、3年課程の人文科学系の学位では、現行の約2万ドルから4万3,500ドルに引き上げられる。

 

連邦政府のテーハン教育相は、国営放送ABCに対し「景気後退で残念なことの一つは、若者の失業率が増加すること」と述べ、就職のチャンスがめぐって来た特に仕事が得られるよう、知識や技術を習得しておくことが重要との考えを示した。同相はまた、大学の入学者数を向こう3年間で3万9,000人増やし、2030年までに10万人以上に引き上げる意向を示した。

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