【パース1日AAP】 WA州北西部のニンガルー・マリン・パークで、来年6月からザトウクジラと遊泳する試験的ツアーが行われることがわかった。
同州コーラル・ベイおよびエクスマウスでは、毎年最高23万人がジンベイザメとの遊泳ツアーに参加し、年間およそ600万ドルの経済効果をもたらしている。ザトウクジラも同様にエコツーリズムを増進すると考えられ、既存のジンベイザメツアー会社らが試験的ツアーを行う。
アルバート・ジェイコブ州環境相は、「ザトウクジラの移動時期はジンベイザメツアーの終了時期と重なり、観光シーズンを倍に延長できる」と話した。
ツアー参加者はザトウクジラに触ることはできないが、一度に最高10人が静止状態のクジラから4メートルまで近づくことができる。
試験的ツアーは、絶滅危惧種委員会(TSC)がザトウクジラをリストから外し、特別保護リストに加えたことによる。1963年に営利目的の狩猟が禁止されて以来、西部海岸のザトウクジラ頭数は大きく回復した。