【アデレード24日AAP】 アデレードの公共交通機関の見直しを進めるSA州政府は24日、約1,000か所のバス停留所について、通勤者による利用を停止する方針を明らかにした。これまで500か所のバス停について変更を決めていたが、さらに450か所を学生専用にするという。
SA州のノル交通相は、同州の公共交通機関は国内でも利用者が最も少ないとした上で「10年前と比べても利用者は極端に少ない」と述べた。また国内で最も運賃が少額で、利用客が他州の半数となれば採算が取れず、バスネットワーク自体が破綻していると指摘した。さらにSA州のマーシャル首相は、見直しによって、今より効率的な公共交通機関を実現できるとの考えを示した。
一方で、州野党からは、バス停留所やバス路線の変更が唐突過ぎると批判が出ており、「これは改革ではなく、大掛かりな削減だ」として、連邦政府にこの計画を破棄するよう訴える声が上がっている。