【メルボルン28日AAP】 メルボルンのイスラム教指導者イマームの男性が、新型コロナウイルスの感染ホットスポットとされる地域をまわって情報を広め、保健局を支援している。
カールトン・ノースのアルバニアン・モスクでイマームを務めたべキム・ハサニ博士は、VIC州内のイスラム教社会と密接に連携している。ハサニ博士は28日、保険職員とともにブロードメドウズの家々を訪問し、新型コロナウイルスについて5か国語で情報を広めた。さらに自らも率先して検査を受けた。ウイルスの情報と検査の必要性の拡散がパンデミックを抜ける唯一の方法だとして、同氏は「我々全員がVIC州民であり、オーストラリア人だ。100%連携して、州政府と保健局の安全勧告に従わなければならない」と話した。
イスラム教の断食月ラマダンは通常、お祭りムードで大勢で集うが、今年はイマームのメッセージを受けて外出を避けた人が大半だった。