【メルボルン15日AAP】 16日から始まる抗生物質意識週間を前に行われた調査で、抗生物質の処方箋を要請する人は減少する一方、抗生物質で風邪が治ると誤って考える人が多いことがわかった。
医療に関する非営利団体「NPSメディスン・ワイズ」が行った調査によると、28%の人が抗生物質を風邪やインフルエンザの治療薬として効果的と答えた。
調査結果について同団体のリン・ウィークスCEOは、頻繁に抗生物質を服用することで病原菌が薬剤耐性を引き起こす可能性があると話し、危険だとした。国内でも黄色ブドウ球菌や淋病など、すでにいくつかの抗生物質に対して耐性を持つ菌がある。
16歳以上の人を対象に行われた同調査によると、医師を訪れる際に抗生物質の処方を要請する人も4%減少した。