【シドニー1日AAP】 NSW州政府は干ばつによる被害を受けた農家の復興を加速させるため、3億1,000万ドルの救済パッケージプログラムを6月30日に施行した。これにより、資格のある農家一軒当たりが受給する干ばつ救済基金(DAF)の上限は2倍となる。
DAFのもとで農業従事者は、在庫補充など農場における生産性向上につながる活動に対し、最大10万ドルの受給が可能となる。他にも飼料や水、科学薬品や種類などの輸送コストの負担を補う干ばつ輸送補助(DTS)についても、一軒当たり2万5,000ドルを受給できる。
NSW州政府のバリラロ副首相は、干ばつや洪水、山火事や新型コロナなど、農家は数々の困難を乗り越える努力を行っているとする一方、状況は徐々に悪化しているとして、政府が継続的に支援を行っていくことが必要との考えを示した。