【シドニー6日AAP】　　　NSW州がVIC州との州境を8日から閉鎖すると決定したことを受けて、カンタス航空とジェットスター航空は両州間で大幅に減便せざるを得なくなった。航空会社にとって新たな経済打撃になる。

カンタス航空は6日、メルボルン発着便を大幅に減便すると発表した。シドニー・メルボルン線は2018年に世界で2番目に多い便数を誇っており、影響も非常に大きい。

格安航空会社のジェットスターも、新型コロナウイルスの規制緩和に伴って同路線の便数を増やし、社会的距離の制限も撤去して乗客数を増やしたばかり。両社ともメルボルン発着のチケットをすでに購入した顧客に連絡を取り、日付変更やバウチャー、返金などで対応する。

州境閉鎖によりシドニーだけでなく、メルボルンとNSW州バイロン・ベイ間など他の路線にも影響が出る。7月中は減便で運航する見通しだ。

デロイット社の管財下で運航するバージン・オーストラリアもシドニー・メルボルン間の航空便を見直し中だが、まだ変更を発表していない。