【キャンベラ9日AAP】 豪政府統計局(ABS)によると、今年5月の住宅ローン申請の受理率が前月比11.6%減と、過去最大となる落ち込みを記録したことが分かった。また、投資物件のローンは15.6%減、居住用物件のローンは10.2%減だった。初めての住宅購入者によるローン申請は9.3%減だった。
政策金利が記録的な低さとなるなか、ローンの見直しを行う人の割合が急増していることも明らかになった。ABSのチーフエコノミストのホックマン氏は「住宅市場が低迷し、住宅ローンの申請が減少するなか、既存の居住用物件ローンを見直す動きが過去最高の水準となった」と話した。
一方、連邦のモリソン首相は、消費者に不安が見られることについては驚かないとする一方、国内の住宅市場は跳ね返す力を持っているとの見方を示した上で、「現時点において、不動産市場についての中期ましてや短期の予想を行うのは時期尚早」との見方を示した。