【キャンベラ10日AAP】 連邦政府のモリソン首相は10日、給与補助政策「ジョブキーパー」が9月に終了した後も、何らかの給与補助を継続する方針を示したことが分かった。現在、ジョブキーパーに登録している企業は89万6,000社で、330万人が2週間ごとに1,500ドルを受給している。
モリソン首相は、報道陣に対し「給与補助にさらに続きがあることを明確にした」と述べ、政府の決定内容については今月23日に詳細を発表するとしている。さらに、最大野党の労働党が同日、ジョブキーパーの終了でコミュニティが、どのような影響を受けるかを示すウェブサイトを立ち上げたことについて、「このような時期に国民を不安にさせるのは、恥ずべきことだ」と述べた。
一方、野党のアルバニージ党首は「少しずつ仕事への復帰が開始するなか、ジョブキーパーの終了は何百万という人々の生計に多大な影響を及ぼすだろう」と述べ、ジョブキーパー政策の今後について不確かだと主張しており、2週間に一度のジョブキーパー政策の終了は早すぎるとしている。