【メルボルン17日AAP】 連邦裁判所は17日、オンライン小売のコーガン(Kogan)が600点以上の商品を一斉に値上げした翌日、10%の値引きセールを行ったことについて、顧客に誤解を招いたとするオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)の訴えを、認めたことが分かった。
コーガンは2018年6月、621点の商品を値上げした翌日、10%の値下げセールを行ったが、多くの商品で、値上げ幅と値下げ幅が同程度だったことが分かっている。ACCCのシムズ会長は「多くの顧客が、セールの前後でほとんど値段の変わらない商品にお金を払った」と述べ、誤解を招いたとの見方を示した。
コーガンは、ウェブサイト上でセールを宣伝したほか、93万人以上にセールを知らせるメッセージを送付したことが分かっている。同社はまた、顧客がオンラインで表示されている価格から10%の割引を受けられるコードを利用し商品を購入しており、誤解を与えたとは言えないと反論していた。コーガンに対する判決は後日、言い渡される。