【シドニー9日AAP】 シドニー西部の教育機関が学生に不正にコースを販売したとして、連邦裁判所で審理される。
オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)とNSW州公正取引委員会による調査によると、Cornerstone Investment社が所有する教育機関「Empower Institute」は、地方や社会的に不利なコミュニティの学生に無料ラップトップを提供するなどして、ビジネス・ディプロマの入学を駆り立てた。
2014年3月から2015年10月にかけて同機関には1万人以上の新規入学があったが、読み書きや数学の基礎知識が非常に乏しい学生もいた。同機関は政府から9000万ドル以上の財政援助を受けた。
ACCCのシムズ委員長は、「オンラインコースにもかかわらず、コンピュータが使えなかったりインターネットアクセスのない学生も入学していた。コース終了率が低いのも当然だ」と話した。