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ウルル先住民ら 空港や国立公園閉鎖求める

【ダーウィン20日AAP】   NT準州の先住民らは新型コロナウイルスの感染を恐れ、アボリジニの聖地ウルル近郊の空港や国立公園を閉鎖するよう求めている。

ウルル・カタ・ジュタ国立公園内にはムチジュルの先住民およそ300人が生活する。新型コロナウイルスの感染を恐れ、8月1日に再開予定のコネラン空港の閉鎖と、リゾートタウンのユララに観光客を運ぶ航空便の停止を求めている。先住民らは隔離施設のないユララで買い物をするため、無症状の観光客がウイルスを用いれる危険が懸念される。先住民らはその他国民と比べ、ウイルス感染時により重症になり、合併症や死に発展する確率も高い。6月19日に連邦政府が国立公園を開放して以来、訪問者らは自己隔離を無視しているという。

NT準州のガナー主席大臣は、先住民らの意見を支援するとしつつ、決断は連邦政府にあるとした。VIC州やシドニーなどホットスポットからの訪問者は、バスでアリス・スプリングスに移動して14日間の隔離をすると予想されるが、準州政府にとっても頭痛のタネになるだろう。

連邦政府機関のパークス・オーストラリアは、「先住民、職員および訪問者の健康と安全を最優先する」と声明を発表した。

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