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痛み別のニューロフェン 有効成分同じ

【シドニー14日AAP】   背中の痛みや生理痛、偏頭痛など異なる痛みを標的にするとされる鎮痛剤「ニューロフェン」の製品が、標準品と同じ有効成分を含み、倍近い価格で販売されていることが明らかになった。

オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)のシムズ委員長は、痛み別に的を絞ったニューロフェン製品は、同標準品や他社の同等製品と比較して倍近い価格で販売されていると述べた。消費者団体は2015年初頭、英国に本社を置く製造会社「Reckitt Benckiser」に対し、法的措置を開始した。

連邦裁判所は同社に対し、3か月以内に店舗から該当商品を撤去し、包装デザインを変更するよう言い渡した。また、ウェブサイトと新聞上で状況を明確にし、消費者保護遵守プログラムの実行とACCCへの支払いも義務付けた。

ニューロフェンの広報官は14日、消費者を欺くつもりはなかったとしたうえで、「ACCCと連携して、本日出された裁判所命令に従う」と声明で述べた。

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