【ブリスベン22日AAP】 連邦政府は22日、QLD州北部のアボットポイント石炭積み出し港の拡張計画を承認した。環境保護者らは、グレートバリアリーフの一部が損傷を受けると開発に懸念を示している。
QLD州政府は、インド・アダニ社によるカーマイケル炭鉱など、ガリリー盆地の炭鉱プロジェクトのうち1つでも着手されないかぎり、同港は拡張しないとしている。拡張には州政府機関からのさらなる承認が必要。
アダニ社は、同港の拡張は州政府に1万の雇用と220億ドルの税金や使用料をもたらすとし、「QLD州とともに将来を築くことに焦点を置く」と話した。
グリーンズ(緑の党)や環境保護者らは、グレートバリアリーフを危険にさらすとして計画に反対している。
一方、連邦政府は同プロジェクトを、「リーフ2050」の長期持続保護計画に対応していると話す。浚渫(しゅんせつ)物投棄はさんご礁から20キロメートル以上離れるとされ、量も当初提案された3800万立法メートルよりもずっと小規模とされる。