【シドニー12日AAP】 2012年のAFLシーズン中、メルボルンのチーム「エセンドン」の選手ら34人にドーピング違反があったと認められた。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は12日、同チームの選手12人と他チームに移籍した5人に対し、2016年のプレー禁止を言い渡した。
昨年3月にAFLの反ドーピング裁判所が下した判断が、覆された。CASは、選手らが薬物の注射時に何を注射されるのか質問せず、注射プログラムの秘密も守ったと主張している。
メルボルン大学でスポーツ法学を専門とするキャサリン・オードウェイさんは、「試合出場停止だけでなく、選手らは将来への名声や精神・身体的ダメージを受けた」と話した。また、雇用主であるエセンドン・フットボールクラブに選手の面倒を見る義務があるとして、選手らがクラブを相手に民亊訴訟に持ち込む可能性をあげた。