【キャンベラ9日AAP】 新型コロナウイルスに関連した緊急経済支援策として、スーパーアニュエーション(退職年金)の早期引き出しが認められた。野党労働党は、年金を引き出した若者らは後に「馬鹿な政策だった」と後悔すると考える。
連邦政府は、前会計年度と今年度の2回に分けて最大2万ドルのスーパーアニュエーション引き出しを認めた。
25歳で2万ドルを引き出した場合、インフレや生活費を考慮すると退職時に8~10万ドル年金が少なくなると見積もられる。35歳でも、6万5,000ドル少なくなる。労働党のジョーンズ影の財務相は、「若者全体で退職時に440億ドルの損失になる。長く働き、高い税金を払い、退職時の収入も少なくなる」「“オオヒキガエルほどの馬鹿な政策“と後に考えられるだろう」と話した。
1930年代にQLD州北部のサトウキビ畑で害虫駆除のために、ハワイから有毒なオオヒキガエルが持ち込まれたが、本来の目的を果たすことなく国内の生態系を大きく脅かした。