【シドニー15日AAP】 昨年シドニーのStarカジノで、未成年者3人が入店しギャンブルや飲酒をしていたことを受けて、同カジノは合計9万ドルの罰金を科せられたことがわかった。
最年少だったのが中国から両親と観光ビザで訪れていた12歳の少女で、 母親は少女を出口からこっそり入れてメインフロアに連れて行き、少女がスロットで21回ゲームをしているのを見ていたという。
NSW州の独立酒類・ゲーミング局(ILGA)は、カジノのセキュリティに発見されたのが、家族がカジノを出ようとしていた時だったことから、重大な規定違反があったとしている。
他に、自分の運転免許証で入店した17歳の少年は、アルコールを注文し、ルーレットを42回、スロットを22回していたという。少年は未成年だと確認されるまで約3時間半の間に少なくとも15回はスタッフとやり取りをしていた。
また、偽のIDで入店した16歳の少女は、VIPルームに入るときにはID提示を求められなかったという。
ILGAは「CCTVを確認したところ、両方のケースとも、未成年者はスタッフと何度もやり取りをしていた」とし、同カジノのリスク管理に問題があったことを指摘した。