【キャンベラ19日AAP】 連邦政府は、英国のオックスフォード大学と製薬会社アストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスのワクチン候補を有望と考えている。実現すれば、来年初頭にも国民全員が無償で接種できる可能性もある。
モリソン連邦首相は19日、同ワクチン候補について「有望だが警戒もする」と話した。免疫を付与するには国民の3分の2が接種する必要があるが、モリソン氏はおよそ95%の接種を希望する。予防接種反対派について、「自分と家族、仲間のために接種しなければならない」と述べた。予防接種は国内で製造され、国民全員に無料で提供される取り決めだ。
同ワクチンが最も高度で効果的と考えられるが、引き続き他機関や国内研究者らとあらゆるオプションについて協議を続けていく。現在世界でワクチン候補167種が開発されており、このうち29種が人を対象とした臨床試験に入った。
バイオテクノロジー企業CSLは、クイーンズランド大学のワクチン候補開発を優先する一方、オックスフォード大のワクチン国内製造に向けて、アストラゼネカと連邦政府と協議中であると明らかにした。