【シドニー20日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、州内の小中高学校で19日から導入された規制について、保護者などから批判の声が上がったことを受け、高校12年生の卒業式やパーティーなどについては実施する見通しを示した。
ベレジクリアン首相は「学校の催しなどに規制を導入したのは、HSC試験の実施に出来るだけ支障が生じないための配慮」と説明。ただ、12年生を対象とした卒業式などが中止となる可能性があり、オンラインの署名活動にはこれまでに、2万5,000人以上の保護者が署名したことが分かっている。
保健当局は4学期のHSC試験が実施された後、催しの禁止などを見直す方針で、ベレジクリアン首相は年度末の卒業パーティーが、ダンスパーティーではなく着席で行われる可能性もあると指摘。「当面は無事にHSC試験までの期間を乗り切りましょう」と述べた。