【シドニー25日AAP】 管財人のフェリエ・ホジソンは25日、経営破綻した電機小売り大手のディックスミスについて、国内外から買収に関して多くの関心が寄せられたが、いずれも合意まで至らなかったことを明らかにした。
ディックスミスは今年1月、約4億ドルの負債を抱えて倒産。フェリエ・ホジソンによると、国内外から多数の買収案が提示されたが、いずれも競売価格を大幅に下回っているか、買収条件が厳しいか、またはこの両方だったという。
経営再建に至らなかったディックスミスは、オーストラリアとニュージーランドにある363の小売店を今後8週間以内に閉店し、2890人の従業員を解雇する見通し。創設者のディック・スミス氏は、1982年にウールワースが強硬に進めた拡大戦略による買収が衰退のきっかけになったとの見解を示した。