国際

潜水艦建造獲得に向けて候補3か国争う

【アデレード1日AAP・ロイター】   今年中に日本、ドイツ、フランスの3か国から、オーストラリアの次期潜水艦建造の共同開発相手が選定される。 

フランスのジャン・イヴ・ル・ドリアン国防相は1日、アデレードの国営潜水艦公社ASCを訪問した。ドリアン国防相は、フランスが誇る長い潜水艦建造の歴史を示唆した上で、「オーストラリアとの戦略的連携を強化する」「フランスと協力することでオーストラリアの造船業は発展するだろう」と話した。

一方、日本は受注獲得に向けて、電子機器会社の東芝の協力を得る方向で調整している様子。伝えられるところによると、東芝はオーストラリア国内に潜水艦向けのリチウムイオン電池工場の建設を検討しており、将来的に商業・防衛分野での事業につながる可能性が期待される。これについて東芝の広報官は、「オーストラリア国内での新しい電池工場の計画はない」と話した。

ドイツ企業TKMSは、「豪国防白書で発表された潜水艦全12隻をオーストラリア国内で建造する」と述べた。

潜水艦建造の初期費用は少なくとも560億ドル、全12隻の維持費は1000億ドルとも見積もられている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら