【キャンベラ27日AAP】 連邦政府のフライデンバーグ財務相は、新型コロナウイルスの感染拡大による国内経済への打撃について、オーストラリアにとって“地震”のようなもので、その衝撃に対し免疫を持っていないと述べたことが分かった。第2四半期の経済活動の停滞から、国内経済は今後、記録的な不景気に陥ると予想されている。
豪政府統計局が27日に発表した最新統計によると、2019/20年度の第四半期における企業投資が大幅に減少するなど、今後の経済展望にも影を落としている。BISオックスフォード・エコノミクスのハンター氏は「見通しが非常に不透明ななか、企業は大きな投資活動に消極的になっている」と述べた。
最新の予想では2020/21年にかけて、企業投資額の見積もりは980億ドルになると予想され、昨年同期比でみると、12.6%低い数字となっている。AMPキャピタルのエコノミストのモウシナ氏は「消費の需要にある程度の回復が見られなければ、企業投資が大幅に回復することも難しい」との見方を示した。