【ブリスベン29日AAP】 QLD州環境省は、同州の南東にあるコアラ保護地区での保護戦略を強化し、既存のコアラ頭数の5倍のコアラを保護することを約束した。
29日に南東クイーンズランド・コアラ保護戦略(The South East Queensland Koala Conservation Strategy)が発令され、33万ヘクタールが保護地区として追加で確保されることになる。
南東部の57万7000ヘクタール以上がコアラ優先地区として確保されており、合計71万6266ヘクタールがコアラ生息地として位置づけられている。
新保護戦略には、1万ヘクタールのコアラ生息地を復旧と、10の脅威緩和プログラムも含まれている。
国内全土の生き物の保全活動を行うウィルダネス・ソサエティ(The Wilderness Society)は「新しい保護戦略はQLD州で最も強力な政策」だとし政策を歓迎している。
同団体は、南東部のコアラ頭数が最も脅威にさらされているが、州全土での保護政策の強化が必要だと主張している。
コアラ頭数はQLD州全土で約半分に減少しており、研究によると、保護政策が行われなければQLD州の数カ所で2050年までに野生のコアラは絶滅すると推測されている。