【キャンベラ31日AAP】 VIC州の新型コロナウイルス第二波が国内経済回復の足を引っ張っているとして、連邦のフライデンバーグ財務相は同州政府の対応を批判した。
厳しいロックダウンにより、VIC州で失業手当受給者は8%増加した。世帯支出も全国平均の3%減より大幅に大きい30%減となった。ホスピタリティ業への打撃が最も大きく、飲食や持ち帰りの支出は60%減、宿泊は80%減少した。
今年末に国内で賃金補助のジョブキーパーを受け取る224万人のうち、60%がVIC州民と予想される。来年初頭には受給者数が175万人に減少すると見積もられるが、VIC州民の5人中3人は受給を続けると予想される。
同州の自由党議員であるフライデンバーグ財務相は、「労働党州政府の対応は経済に多大な影響を及ぼした」と批判した。
一方でオーストラリア労働組合評議会(ACTU)のミシェル・オニール会長は、「経済と命の選択ではない」「パンデミック休暇や従業員への教育、安全器具の提供などが常識ある再開への鍵となる」とABCラジオで話した。