【ACT10日】 オーストラリア国民は今年、昨年より16%多く収入を得ていることが、コモンウェルス銀行による報告で分かった。新型コロナウイルスを背景に連邦政府が導入した給与補助や失業給付などの財政援助が、国民の生活を救ったとみられる。
失業給付金「ジョブシーカー」による収入や、老齢年金受給者に2回にわたって支給された750ドルの給付金も大きく家計を助けたことが分かった。ただ、これらの支援策は間もなく終了し、受給額が減額となることから、家計は今後、困窮することが懸念されている。
9月24日には、多くの人にとって2週間の収入が300ドル減少するとみられている。ジョブシーカーは受給資格が厳しくなるほか、ジョブキーパー制度では資格が得られる企業が少なくなるほか、受給額はフルタイムで週当たり1,500ドルから1,200ドルに、パートタイムでは750ドルと大幅に減額する見通しだ。