【シドニー30日AAP】 NSW州政府は、同州西部ランドウィックのライトレール敷設工事現場で、約2万点にのぼる先住民族の工芸品が出土したことに関して、工事を続行するかどうかについて明言を避けた。
NSW州交通省は、発見物の歴史的な重要性は認識しているとする一方で、約21億ドルを投じたライトレール敷設プロジェクトの中止については、今のところ態度を保留している。同省の代理人は、「全てのアボリジニ団体と相談しながら工事を進めている」と述べた。
発見された工芸品はハンターバレー地区の先住民と交換された物とみられ、部族間の交流があったことを示しているという。グリーンズ(緑の党)は、工事が中断されなければ数週間以内にすべてが破壊されることになるとの見解を示した。