【NSW19日】 2017年にNSW州北東部にあるリズモアの近くで救助され、重傷を負ったものの生き延びた3本足のコアラが、世界初とみられる義肢装着を受けることがわかった。
「トライアンフ」(Triumph)と名付けられたコアラは、3年前に瀕死の状態だった母親と一緒に救助された時にはまだ幼児だった。当時救助されたトライアンフは、敵から身を守ったり、ユーカリの葉を食べるために効率よく木に登る必要があるため3本足では生き延びることはできないとみられていた。
トライアンフを救助した動物病院の看護師は、動物の義肢を作る専門家がいることを知り、ソーシャルメディアでトライアンフを救うために助けを訴えたところ、米国の会社がそれに応えた。
同社は3Dを使って犬や牛、アヒルの義肢を既存の体肢から型を作ったことはあるが、コアラの義肢を作成するのは初めて。
マーリー・クリスティン看護師は「不可能だと考える獣医もいる。でも試してみる価値はあるからやってみたい」と述べた。
コロナ禍の規制により、専門家がオーストラリアに入国することができないため、写真やビデオでデザインを作成する必要があるという。
クリスティン看護師は「トライアンフは生涯捕獲の身として生活しなければいけない。義肢で少しでも生活しやすくなってほしい」と語った。
ソース:abc.net.au-Triumph, the koala born with missing foot, to receive prosthetic limb at Friends of the Koala in Lismore