【シドニー8日AAP】 NSW州で来年7月から、清涼飲料水の空き容器を所定の回収所に返却することで10セントの返金が得られるようになる。これに伴い、飲料価格も10セント引き上げられる見通し。
ベアード州首相は8日、「飲料類の購入時に支払う10セントのデポジットは返却時に返金される」と話し、NSW州にとって歴史的な日だとした。プログラムによって、州内のビーチや公園などに捨てられる何百万本という空き容器が今後5年間で半減するという。
返金だけでなくプログラムの管理費も飲料メーカーが負担するため、清涼飲料水の価格が10セント値上がりするとみられる。空き容器を返却しない場合、家庭当たりの負担は1年でおよそ30ドルになるという。
環境団体(TEC)のジェフ・エンジェル氏とクリーンアップ・オーストラリアのイアン・キールナン氏は、長年にわたって同計画を提唱してきており、州政府の発表を歓迎した。