【ACT6日】　　　連邦のフライデンバーグ財務相は6日夜、5か月遅れとなる予算案を発表した。パンデミックによる国民の復職を焦点とする一方、負債は1兆ドル近くに膨れ上がる見通しだ。

今年度の負債は2,130憶ドルを上回ると見積もられ、パンデミックによる赤字は少なくとも今後10年続く見通しだ。2024年に純負債は国民総生産（GDP）の44％に相当する9,660憶ドルに達するとみられる。フライデンバーグ財務相は「重い負担だが、責任をもって困難を乗り越えるのに必要だ」と話した。

「新型コロナウイルスのワクチンが少なくとも来年後半まで入手できない」と前提しての予算案発表だ。来年7月前にワクチンができれば、経済活動は340憶ドル増加するが、ワクチンが開発されずに流行すれば、今後2年でさらに550憶ドル落ち込むと予想される。

WA州を除く全ての州境が、年末までに再開すると予想される。WA州は来年4月になるだろう。海外渡航も2021年後半まで少ないままとみられる。

政府は26憶ドルを拠出して年金受給者らに500ドルの助成金を支給する。また、16億ドルを投じて在宅介護パッケージを2万3,000人分増やす。賃金支援のジョブキーパーは予定通り来年3月末で終了予定。

若者の雇用支援として、16～30歳の失業者を雇用する事業に週200ドル、30～35歳では週100ドルの財政支援を行う。どちらも週20時間以上勤務する必要があり、主要銀行を除くすべての事業が対象となる。

次回の所得税減税は今年度からに2年前倒しする。今年7月以降徴収分の税還付は年度末まで待たなければならない。ほとんどの勤労者が少なくとも1,000ドル減税できると見積もられる。

政府はまた、300億ドル以上を投じて企業資産を即時に償却し、企業の設備投資を促す。

ソース：abc.net.au- Federal Budget 2020 reveals Australia headed to record debt of almost $1 trillion