【シドニー26日AAP】 ビジネス・レビュー・ウィークリー(BRW)が毎年発表するオーストラリアの長者番付で、過去5年間トップを飾った鉱業界の有力者ジーナ・ラインハート氏が、今年は1位の座から転落したことが分かった。ジーナ氏は4位となり、同氏の長女ビアンカ・ラインハート氏は初めてランクインした。
ジーナ・ラインハート氏は長女らとの裁判、および鉄鉱石価格の下落により5月までの1年間で資産が約60億ドルと半減。一方、ビアンカ・ラインハート氏は、一族内の法廷争いで資源会社ハンコック・プロスペクティングの所有権23%を獲得。ビアンカ氏の資産は推定9億500万ドルとされており、番付では60位だった。
また今年1位となったのは不動産王のハリー・トリガボフ氏で、推定資産は100億ドルに上るとみられる。不動産ブームに加え、自身の保有するメリトン・グループの資産価値が急上昇したことが背景にある。トリガボフ氏は過去33年間、毎年ランクインしてきたが、1位の座を獲得するのは今年が初めてとなる。