【キャンベラ1日AAP】 今年3月までの四半期で国内経済成長率は1.1%上昇し、年間経済成長率も3.1%に上昇した。来月の選挙キャンペーンで「雇用と成長」をスローガンとするターンブル連邦首相にとって、朗報となった。
堅実な輸出セクターと家計消費が経済成長率を押し上げた。一方で、政策金利のさらなる引き下げの必要性は減少すると予想される。
ターンブル首相は、「安定した成長は偶然起きるものではなく、確実な経済計画と強い経済的指導力を必要とする」と述べた。モリソン連邦財務相は、「経済成長の伸びは投資と国民の勤労によって達成される」と話し、投資の重要性を強調した。
一方で野党のボーウェン影の財務相は、「輸出部門の安定した伸びがなければ、四半期成長率は横ばいだっただろう」と述べ、「発表された成長率の裏には、需要の下落や所得の伸び悩みに苦しむ経済部門が存在する」と指摘した。