【シドニー6日AAP】 ナノ粒子が塗装鋼鉄の表面を漂白する可能性があげられて以来、同成分が含まれる日焼け止めの安全性に対して社会的関心が高まっていた。専門家はこのほど、安全で効果的であると発表した。
メルボルンのRMIT大学のポール・ライト准教授は、「日焼け止めに含まれるナノ材料は皮膚を浸透せず、皮膚の死滅細胞とともに常に剥がれ落ちる」と述べた。報告は、オーストラリア・メディカルジャーナルの最新版で発表された。
酸化亜鉛ナノ粒子は、広域スぺクトルの紫外線フィルターであり、透明で刺激性もなく、日焼け止めの成分として有効と考えられている。ライト准教授は、「過剰な紫外線による皮膚へのダメージやがんの危険性はずっと大きい」「広域スペクトルの日焼け止めを継続して使うことが重要」と話し、有効成分が明らかにリスクを上回ると強調した。