【シドニー9日AAP】 先住民族アボリジニとトレス諸島出身者のリーダーらが、来月の選挙を前にして政治家らに対し、「我々を無視するのなら、それなりの危険を覚悟の上で」と強い警告メッセージを発表した。
全国から集まったリーダーたちは、過去の政権がいずれも本格的な改革を行うチャンスを逃してきたと非難。リーダーの一人、ジャッキー・ハギンス氏は、「我々は軽んじられたり無視されることに疲れた」と述べ、「今よりもっと状況は改善されるべき」との考えを示した。
さらにハギンス氏は、「我々には投票権がある」と述べ、「この国で著しく不利な状況に置かれている我々を無視するのなら、それなりの覚悟の上で」と警告した。またVIC州アボリジニ法律サービスのミューアCEOは、アボリジニの組織も体制が整ってきたとした上で、「一つになって選挙で変革を起こす」と意気込みを語った。