【キャンベラ6日AAP】 世界経済フォーラムが公表した2016年世界情報技術報告書によると、オーストラリアはネットワーク準備度で後退した。競争力改善に向けて一層の努力が行われなければ、他の先進諸国からさらに遅れをとることになると、専門家は指摘する。
オーストラリアのネットワーク準備度指数は、世界16位から18位に後退した。2004年は9位だった。企業運用の中核に新たなデジタル技術や革新を採用したシンガポールや北欧、米国がランキング上位を占め、アイスランドやニュージーランドも過去1年でオーストラリアを追い越した。
オーストラリア産業グループ(AIG)のインズ・ウィロックス最高責任者は6日、評価結果は残念だとして、「経済的・政治的不確かさのなか、あらゆる面で生産性能を引き上げる必要がある」と述べた。また、「与野党ともネットワーク準備度の向上に取り組んでいるが、情報技術で世界トップ10に再び返り咲くにはさらなる努力が必要」と指摘した。