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死亡事故の療院 有名テニス選手も受診

【メルボルン9日AAP】  VIC州サウス・ヤラで、高気圧治療装置を使った治療を受けていた男性が死亡した事故で、同州のヘネシー保健相はオーストラリア消費者競争委員会(ACCC)に対し、事故の原因などについて調査を委託したことが分かった。同クリニックは今年、ノバック・ジョコビッチ選手が全豪オープン中に受診したとして、紙面で大々的に宣伝していた。

事故が起きたのはカイロプラクターのマルコム・フーパー氏が経営するクリニック、ハイパーメッドで、男性は治療装置内で睡眠中に心臓発作を起こして死亡したという。男性は慢性的な健康上の問題を抱えていたとされているが、フーパー氏は治療と男性の死因に関連性はないと主張している。

フーパー氏に関してはこれまで、高圧治療装置による治療が脳性小児麻痺の症状に効果があるなど、患者に対し事実とは異なる説明を行っていたことが分かっている。患者の一人は治療代として10カ月の間に4万5000ドルを支払っていたことも明らかになっている。

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