【シドニー11日AAP】 国内のエイズの流行は収束したとされるが、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)の感染率は高いままであり、さらに過去10年間で著しく増加したことがわかった。
効果的な治療法と早い段階でのHIV診断により、国内でエイズを発症する患者数は非常に少なくなった。バーネット研究所でエイズの研究を行うマーク・ストゥーブ准教授は「奇跡的な結果だ」と話す。
一方で国内のHIV感染は歴史的に高いままとなっている。毎年新たに1000件のHIV感染が報告されており、過去10年でおよそ30%増加に相当する。ストゥーブ准教授は「依然として国内のHIV感染はあまりにも多すぎる」と話した。多くは感染を防止できるとして、コンドームの使用や同性愛社会への焦点、時宜を得た診断の必要性を同氏は強調した。