【シドニー17日AAP】 NSW州政府がドッグレースを廃止すると発表したことを受けて、これを支持するグレイハウンドの飼い主らがシドニーの公園に集まった。
ニュータウンのキャンパーダウン公園に17日、グレイハウンドなど犬の飼い主およそ100人と動物愛護団体が集まった。来月の州議会でドッグレース廃止を確実に法制化させる目的だ。
過去12年で最大6万8000頭の“競争力のない”犬が殺処分され、調教師およそ5人に1人が生きた動物を誘発に使って訓練したという報告を受けて、ベアード州首相は「廃止以外に選択はない」と述べた。一方で州野党労働党は、次回選挙で勝利が得られればドッグレース業界を維持すると公約している。
州グリーンズ(緑の党)のメーリーン・ファルキ議員は、労働党の動きを批判した。また、ドッグレース業界は衰退の道にあり、財政的に持続不可能だとして、「業界関係者に経済的支援を行って閉鎖、または、動物虐待を続けさせながら業界衰退を待って関係者らが職を失う。選択はこの2つだ」と同議員は話した。