【メルボルン17日AAP】 VIC州に17日、オーストラリア初となる総合がんセンターがオープンした。オーストラリアを訪問中でがん治療への関心が高い、米国のバイデン副大統領も同席した。
アンドリュース州首相は10億ドル規模の新たな総合がんセンター(VCCC)について、「愛する人の死を見届ける州民が少なくなるだろう」と述べた。同首相も父親をがんで亡くしている。
VCCCで治療を受ける患者数は年間3万人。連邦政府は5億ドルを拠出しており、リー連邦保健相は「国内でのアクセスがしばしば困難な、新しい治療法に対する臨床試験を促進したい」と述べた。さらに、科学者や医師らが分野を超えて協働する研究所も備えており、最大で1200人のがん研究者を受け入れる。
同センターは、最先端の患者治療と研究が1つの建物に置かれた米国内の総合がんセンターをモデルにつくられた。バイデン米副大統領はVCCCについて、「がんとの世界的戦いに大きな影響を与えるだろう」と述べた。