【シドニー24日AAP】 ブリスベンのマーター病院と米国のヴァンダービルト病院の外科医らは23日、オーストラリアで初めてとなる母親の子宮内での胎児の脊髄手術を行った。母子ともに経過は良好と伝えられている。
超音波検査の結果、妊娠24週の胎児は二分脊椎症と診断された。脊椎骨の形成不全により起こり、国内の発症率は妊娠2000件当たり1件。マーター病院のグレン・ガーデナー医師によると、手術は二分脊椎症の治癒ではないものの、胎児の症状は著しく改善されたという。
二分脊椎症は重篤な出生異常であり、胎児の脊椎や脊髄の正常な発達を妨げる。まひや他の合併症を引き起こす可能性があり、通常は出生後に手術が行われる。