【キャンベラ29日AAP】 連邦のターンブル首相は29日、国連の次期事務総長に立候補の意向を示し、そのために連邦政府に推薦を求めていた元首相のケビン・ラッド氏について、「事務総長に適任ではない」との見解を示し、推薦しないことを明らかにした。
ターンブル首相によると、このような国際的な要職に誰かを推薦するにあたり決断の分かれ目となったのは、「その役職にその人が適任かどうか」ということだと説明。さらに「私はラッド氏はふさわしい人物だと考えておらず、ラッド氏にも理由を説明した」と話した。
ターンブル首相は推薦しない決定について、ラッド氏が労働党の前党首だったことが理由ではないとしている。一方、ラッド氏は声明を発表し、世界にオーストラリアをアピール出来るチャンスだったと述べ、政府の支援を受けられなかったことは残念だとした上で、推薦を支持したビショップ外相らに感謝の意を表した。