一般

NT少年拘置施設 虐待疑惑に抗議活動 

【メルボルン30日AAP】   NT準州の少年拘置施設で先住民の少年らに対する虐待があったとの疑惑を受けて、国内各地で抗議活動が行われ、数千人が参加した。

ABC局は先週、ダーウィンのドン・デール施設での少年らに対する虐待映像をテレビ放送した。ターンブル連邦首相は、直ちに王立委員会を設置して調査を行うと発表した。

抗議活動は30日、全国主要都市などで行われた。アボリジニとトレス諸島民の問題を取り扱うマシュー・ボンソン弁護士は、NT準州政府自体にも問題があることから独自調査は信用できないとの見解を示した。また、「児童保護や拘留などに加え、差別や時代遅れの閉鎖的な考え方について王立委員会は法医学的に調査するべきだ」と同氏は述べた。

QLD州タウンズビルの人権委員会は抗議デモで、国外の難民拘留所を引き合いに出し、「いずれの児童虐待も人権違反だ」と主張した。

野党のショーテン労働党党首は、王立委員会による調査を支持するとして、先住民の委員を2人選任するようターンブル首相に呼びかけた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら