【キャンベラ3日AAP】 全国で実施された学力診断テスト、NAPLANの結果が3日、発表された。2008年の結果と比較すると小学生の「読解」と「算数」は上昇がみられたものの、高校生についてはほとんど大きい変化のない横ばいであることが分かった。
オーストラリア・カリキュラム・アセスメント・アンド・リポーティング・オーソリティ(ACARA)のロバート・ランドールCEOは、「全体的に満足のいく結果とはいえない」と感想を述べた。また連邦のバーミンガム教育・訓練相は、向こう5年間でターンブル政権による政策が浸透すれば、状況は改善されるとの見方を示した。
ターンブル政権は、小学1年生へのテスト導入、高校卒業生を対象とした最低限の学力を身に着けているかを測る偏差値テスト、優秀な教員への賞与処遇の改善などを導入するとしている。バーミンガム教育・訓練相はさらに、3年目を迎える学校への補助金制度が必ずしも学力向上に貢献していないと指摘。これに対し野党労働党は、結論を出すには早過ぎるとしている。