【シドニー4日AAP】 2011年以来、5年ぶりとなる国勢調査が今月9日、実施される。オンラインによる調査は今年が初めてとなり、人口増加が著しいシドニーは世界で最も多民族な都市になる可能性が高いと、専門家らが指摘している。
2011年の調査では、シドニーで暮らす人の40%が海外で生まれており、全国の平均値28%を大きく上回った一方、NSW州の地方では海外で生まれた人の割合がわずか16%だったことが明らかになった。また最も移民が多く暮らしている街はシドニー西部ブラックタウンで、住人の出身国は142か国に上った。ここ数年はシドニー南西部が人口増加の中心となっている。
国勢調査では出生地のほか、使用言語などのデータを集め、国および各州がどのような人たちによって構成されているのかを明らかにする。オーストラリア統計局(ABS)は、シドニーの人口が500万人を突破するのではないかとの見方を示している。調査結果は来年4月、発表される予定。