【アデレード5日AAP】 電力大手AGLは、SA州で2016年末から太陽電池蓄電用のソーラーパネルを1000戸の住宅に設置することを発表した。同社は太陽光による電池ネットワークの設置に2000万ドルを投じるとみられ、世界で最大級のバーチャル発電所となる。
AGLは電池代として3500ドルを支払えばネットワークに加入出来るとして、加入者を募集している。SA州のトム・コウツァントニス財相は、「再生可能エネルギーを利用した蓄電システムは、今後のオーストラリア国内における発電や電力供給の形態を変えるものだ」と述べた。
連邦政府は500万ドルの資金を拠出して同プロジェクトを支援する。AGLのアンディ・ヴィーシーCEOは、太陽電池用のネットワークが設置されれば、電線による配電技術で必ず問題となるピーク時の供給不足などが解消出来るとしている。同ネットワークによる最初の太陽電池は今年末、アデレードの住宅150戸に設置される予定となっている。