【シドニー11日AAP】 シドニーのオペラハウスで、これまでで最大規模となる改装工事が行われることが11日、明らかになった。総工事費は2億4500万ドルに上るとみられ、バリアフリー対策としてエレベーターを増設するほか、たびたび指摘されてきた音響施設の不備を改善するという。
老朽化が進むオペラハウスの改装工事では、地階の駐車場部分を取り払って巨大なデジタルスクリーンを設置。ボックスオフィスや正面玄関周辺もすっきりした印象に様変わりする予定で、多目的スペース、子ども専用スペースなども設けるという。
オペラハウスのルイーズ・ヘロンCEOは、世界的に有名な建造物をこれまでよりもさらに使いやすく、古くなったテクノロジーを刷新する必要があると話した。また「オペラハウスが次の世代にとって今よりも使い易い状態にすることが必須」と述べた。来年5月に着工予定で、2021年始めに完工予定。改装工事は18か月間のコンサートホールの閉館期間も含むとしている。