【シドニー14日AAP】 サンデー・ヘラルド・サン紙が行った調査によると、今年に入ってオーストラリア軍の軍人及び退役軍人の自殺者が41人に上っていることがわかった。この数は13年間続いたアフガニスタン戦争で犠牲になったオーストラリア兵士の数と同じだとし、深刻化が浮き彫りになった。
調べによると、帰還兵の多くは悲壮感や絶望感を抱いており、自殺者の多くがイラク、東チモール、アフガニスタンなどへ派遣された兵士や海軍で国境監視に配備された兵士だという。
オーストラリア国防軍(ADF)や退役軍人省(DVA)が帰還兵への適切な支援をしていれば自殺は防げた、と自殺した兵士の家族は悲しみを表している。元陸軍中将のピーター・リーヒ氏は、後に残された家族の悲しみと懸念を共有し、「帰還兵の負傷、鬱、自殺者数の多さは国の恥だ」述べた。
DVAのスポークスマンは「これ以上犠牲者を出さないためにも早急に対応していく」としている。